警察官 大卒

大卒で警察官になるには?

大卒 警察官

 

大卒で公務員を目指していると、自然に選択肢に入ってくる警察官。毎年多くの新人警察官が誕生していますが、全体の割合でみると高卒より大卒の方が採用数が多い傾向があります。

 

例:警視庁の平成29年度採用予定数

T類

(大卒程度)

男性:1260名

女性: 200名

V類

(高卒程度)

男性: 440名

女性: 100名

 

では大卒から警察官を目指すには、どんなルートを辿り、どんな対策をし、どのようなキャリアを歩むのでしょうか。また高卒と比較したメリットはあるのでしょうか。

国家公務員と地方公務員との違い

 

まず警察官になるための公務員試験には2種類あり、

 

国家公務員の警察官採用試験
地方公務員の警察官採用試験

 

に分かれています。

 

国家公務員

国家公務員T種(総合職)と国家公務員試験U種(一般職)の2つがあります。T種はいわゆるキャリア、U種は準キャリアと呼ばれています。

 

国家公務員として採用されると、T種は『警部補』U種は『巡査部長』からスタートします。地方公務員警察官より高い階級で、その後も無試験で昇任していきます。現場にはあまり出ず、警察全体の仕組みづくりや管理の役職に就きます。

 

地方公務員

各都道府県警に警察官として採用されます。試験にはT種・U種・V種(もしくは警察官A・B)という分類があり、大卒の場合は警察官T種(警察官A)を受験します。

 

都道府県警に採用されると、大卒・高卒問わず全員一番階級が低い『巡査』からスタートします。

 

現場でバリバリ働いている警察官や刑事、白バイ隊員、お巡りさんなどの多くは地方公務員として各都道府県から採用されています。

 

当ページでは、『大卒で地方公務員警察官になるには?』をテーマにお話を進めていきます。

 

大卒の区分は『T類』『警察官A』

警察官A 大卒 T類

 

先述のとおり、大卒から警察官になるためには警察官A(又はT類)の採用試験を受験して合格する必要があります。

 

  • 大卒程度…警察官A(又はT類)
  • 高卒程度…警察官B(又はV類)

 

程度とは『大卒程度の学力を有している・もしくは大卒見込みである』という意味です。

 

では大卒で警察官Bを受験できるのか?というと、各都道府県警によりますが受験できない場合が多いです。実際に静岡県警察採用試験情報には、

 

”警察官B(大学卒業以外)とは
高校卒業程度の学力の方を対象とした試験です。大学を卒業または卒業見込みの方は受験できません。1年に1回、秋試験で実施します。”

※静岡県警察採用試験情報HPより引用

 

と書かれています。高卒者の採用枠を守る目的もあるため、基本的に大卒者は警察官Aを受験することになります。

 

大学中退でも警察官を受験できる?

大学中退 警察官になれる?

 

大学を中退し、社会人やフリーターを続けながらも警察官を目指す人方法はあります。大学中退=最終学歴は高卒扱いになるため、警察官B(V類)の試験を突破すれば警察官になることができます。

 

中退者にとってハードルとなるのは面接試験でしょう。なぜ大学を中退してしまったのか?という点は必ず突っ込まれます。

 

  • 経済的な理由
  • やむを得ない家庭の事情
  • 学校と馴染めなかった

 

など理由は様々あるかと思いますが、ネガティブな受け答えにならないよう面接のシミュレーションは入念に重ねておくべきです。

 

大卒扱いではないにしても、都道府県警の警察官はなってしまえばそこからは横一線。実力と実績がものをいう世界です。厳しい世界ですが、諦めなければ夢は叶います!

 

警察官採用試験は何をする?

警察官採用試験 大卒

 

各都道府県により違いはありますが、警察官採用試験は1次試験・2次試験に分かれます。

 

1次試験

教養試験、論文試験、体力測定など

2次試験

面接試験、身体検査、適性検査など

 

試験内容の基本的な範囲は大卒・高卒ともに大きな違いはありません。ただし難易度は大卒試験の方が難しめに作られているようです。

 

採用試験の内容

教養試験

文章理解や判断推理、数的処理といった『知能分野』と、人文科学・社会科学・一般科目などの『知識分野』に分かれています。全部で50問出題されます。合格ラインは公表されていませんが、おおよそ60〜70%の得点が目安となっているようです。

体力試験

体力試験では、警察官としての職務執行上必要な体力があるかをテストされます。瞬発的な筋力よりも体力や持久力を測る項目が多いので、大学の運動部で活動していた人ならクリアは難しくないでしょう。運動経験が無い人は、事前にマラソンや筋トレなどで体づくりをしておきましょう。

面接試験

警察官としての適性や目標、考え方、学生時代の活動歴や試験にかける熱意を見られます。面接試験は主に2次試験で行われますが、1次試験からディベート方式の集団面接を導入している地域もあるようです。

 

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■警察官採用試験の内容
筆記・面接・体力テストなど様々な試験を乗り越える必要がある警察採用試験。どんな科目内容が出題されるの?対策はどうするのが良い?

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大卒の警察官A(T類)の合格倍率

 

大卒の警察官採用試験は倍率が高くなる傾向があります。もちろん人気の職業であることもその理由の一つですが、安定志向から限られた採用枠に応募が殺到しているのが要因のようです。

 

例:愛知県警の警察官合格倍率(平成28年度)

警察官A・第1回

区分

受験者数

合格者数

倍率

男性

1248人

293人

4.3%

女性

360人

57人

6.3%

警察官A・第2回

区分

受験者数

合格者数

倍率

男性

400人

62人

6.5%

女性

94人

12人

7.8%

警察官B

区分

受験者数

合格者数

倍率

男性

603人

163人

3.7%

女性

199人

30人

6.6%

 

特に目を引くのは受験者数の多さでしょう。愛知県警は採用枠も比較的多いですが、それでも倍率が4〜8倍近くになるほど受験の申し込みがあります。

 

地域や年度により違いはありますが、毎回おおよそ5〜8倍程度の倍率で推移しています。特に2回目は受験者も多くなるので、目指すなら第1回から受験するくらいの気持ちが必要でしょう。

 

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■警察採用試験の合格率・難易度
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警察官A(T類)とB(V類)試験の違いは?

警察官採用試験 大卒 高卒 違い

 

主にA区分(大卒程度)は論文試験、B区分(短大卒・高卒程度)は作文試験という形式が取られます。どちらも記述式であることは同じですが、出題されるテーマが若干違います。

 

論文試験の出題例

  • あなたが考える警察の役割と警察官像、それを実現するためにどうするか
  • 警察官にふさわしい人物像と、それに近づくためにやるべきこと
  • 地域の治安情勢について普段感じること、安全・安心のため取り組むべきこと
  • 警察官として与えられた役割が想像以上の厳しさだったらどう行動するか

 

論文は作文と違い、課題となるテーマに対して自分の意見を述べるものです。制限時間や文字数も、高卒区分の作文試験より多めに摂られていることが多いです。

 

採用試験の日程が違う場合も

 

警察官採用試験の日程は各都道府県警により違います。例えば平成29年度でも以下のような違いが出ました。

 

例@:青森県の採用試験日程
警察官A

申込期間

1次試験

2次試験

5/8〜6/16

7/9

8月中旬

警察官B

申込期間

1次試験

2次試験

7/14〜9/1

9/24

11月上旬

 

例A:千葉県の採用試験日程
第1回

申込期間

1次試験

2次試験

4/4〜21

5/14

6月上旬〜中旬

第2回

申込期間

1次試験

2次試験

7/4〜8/10

9/17

10月上旬〜下旬

 

このようにA・Bで完全に区分しているところや、A・B同時期試験を年2回実施しているところなどまちまちです。受験予定の地域の試験日程は事前によく確認しておきましょう。

 

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大卒で警察官になるメリット

婦人警官 大卒 学歴

 

よく「大卒の方が高卒より出世しやすい」と言われます。一部は当てはまりますが、警察官採用後は、学歴関係なく横一線。最終的に大きな違いはありません。仕事内容も同じです。

 

しかし採用後の数年間は、大卒ならではのメリットがあるのも事実です。いくつか特徴的な違いを挙げてみましょう。

 

初任給が高い

大卒の場合は高卒と比べてどの都道府県も約3〜4万円ほど高く設定されています。

 

例:岡山県警の平成29年4月採用者初任給

大卒

214,200円

短大卒

196,400円

高卒

181,400円

 

この差額は民間企業でも一般的な範囲。ちなみに年齢が同じ『大卒1年目』と『高卒5年目』はほぼ同じ給与水準になることが多いようです。

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警察学校の期間が短い

 

警察官採用試験を突破すると『警察学校』という訓練施設に入寮することになります。大卒は高卒よりこの入寮期間が短く設定されています。

 

例:岡山県警の警察学校〜実践実習までの期間

警察官A(大卒)

警察官B(短専高卒)

初任科(警察学校)

6ヶ月

初任科(警察学校)

10ヶ月

配属・職場実習

4ヶ月

配属・職場実習

4ヶ月

初任補習科

2ヶ月

初任補習科

3ヶ月

実戦実習

3ヶ月

実戦実習

4ヶ月

合計

15ヶ月

合計

21ヶ月

 

警察学校を終え、実際に現場に出て活躍するまでの期間は大卒の方が早いです。基本的に訓練内容は同じですが、法律や各種訓練のカリキュラム時間が大卒の用が短めに設定されています。

 

婦人警官 警察学校

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昇任試験までの期間が短い

 

「警察官は大卒の方が昇進しやすい」と言われている理由の一つです。階級を上げるためには『昇任試験』を受験して合格する必要がありますが、大卒は高卒より早く受験資格を得られます。

 

例:岡山県警の昇任試験受験資格の取得年数

巡査部長

警部補

大卒

2年以上

2年以上

短大卒

3年以上

3年以上

その他

4年以上

4年以上

 

警部補から先の昇任試験については、学歴関係なく横一線。そのため最終的には本人の能力次第となりますが、おおよそ20代半ば〜30代前半の頃は大卒の方が昇進しやすいと感じられるでしょう。

 

まずは採用試験突破!

大卒 警察官になる方法 試験

 

警察官になるにはまず警察採用試験をクリアしなければなりません。倍率も高いですから、試験対策は入念に行っておきましょう。

 

通信講座を利用したり、公務員対策の学校を利用するのも良いでしょう。試験問題については過去問を繰り返し復習します。教養試験は五枝択一式ですが、難易度は低くありません。しっかり対策して臨みましょう!

 

 

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