高卒で警察官になるには|高卒と大卒、ぶっちゃけどっちが有利?

高卒で警察官になるには?

高卒 警察官になるには

 

警察官は高校生がなりたい職業の中でも高い人気を誇ります。実際、毎年高校卒業からすぐに警察官デビューする人も多くいます。

 

では高卒で警察官になるにはどんなことを学び、どんな手順を踏むのでしょうか?また大卒と比べてどのような違いがあるのでしょうか。

警察官採用区分には『高卒程度』と『大卒程度』がある

高卒 警察官になる方法

 

高卒・大卒など学歴に関わらず、警察官になるには、各都道府県警が実施する『警察官採用試験』に合格しなければなりません。

 

この採用試験、呼び方は各都道府県により違いますが

 

  • 大卒程度…警察官A(又はT類)
  • 高卒程度…警察官B(又はV類)

 

と呼ばれています。(短大卒はU類と定義されます)

 

『程度』と書かれているのは、必ずしも高卒・大卒でなければならないというわけではなく『高卒程度の学力(又は大卒程度の学力)』をはかる試験だからです。

 

ただし、地域によっては明確に高卒・大卒を区分している場合もあります。大きく分けると『大卒』か『それ以外』かで分類されていることが多いようです。そのため高卒から警察官を目指すなら警察官B(又はV類)を受験することになります。

 

高卒で警察官になると大卒より不利?

高卒 大卒 警察官 違い

 

よく「高卒は大卒よりも出世できない」と言われることがあります。確かに一般企業では学歴がものをいう会社も存在しますが、警察官に関しては大卒と高卒に違いはありません。

 

警察官の仕事は、学歴では区別されません。出世も年功序列ではなく『昇任試験』で決まります。高卒から叩き上げで昇進する人もいますし、大卒でも巡査からなかなか昇進できない人もいます。

 

とはいえ全く違いが無いわけではありません。特に違いを感じやすいのが警察官採用後の数年間の間でしょう。

 

初任給の違い

 

一般企業同様、高卒と大卒では初任給に違いがあります。

 

例:警視庁(東京都)の初任給(2016年)

T類採用者(大卒程度)

252,100円

V類採用者(高卒程度)

212,700円

 

どの都道府県も約3〜4万円ほど大卒の方が初任給が高いです。警視庁は他の道府県に比べ給与水準が高めですが、高卒・大卒の差額は同程度。

 

警察学校の期間の違い

 

警察学校に在籍する期間は、入学者の学歴によって変わります。

 

大卒採用者

6ヶ月間

その他の者

10ヶ月間

 

このように『大卒』と『短大卒・高卒』に分類されます。基本的に訓練内容は同じですが、法律や各種訓練のカリキュラム時間が大卒の方が短めに設定されています。

 

昇進スピードの違い

 

キャリアアップには『昇任試験』をクリアしなければいけません。この昇任試験を受けられる受験資格を得られる期間が、高卒と大卒では差があります。

 

受験資格取得までの実務年数

学歴

巡査部長

受験資格

警部補

受験資格

警部

受験資格

大卒

採用後2年

実務2年

実務4年

高卒

採用後4年

実務4年

実務4年

 

このように大卒の方が早く昇任試験を受験できます。ただし、この昇任試験に『合格』しないと昇任はできません。

 

早くキャリアを積めるメリットも

警察官 高卒で なるには

一見するとどれも大卒が有利に見えますが、高卒には4年早く・長くキャリアを積めるという大きなメリットがあります。先ほども書いた通り、昇任については学歴ではなく普段の働きぶりにより決まります。

 

また下積みが長い分様々な部署を経験できるため、希望の部署に当たりやすいというメリットもあるようです。中にはそのために大学に行かず、高卒分類で受験する人もいるそうです。

 

警察官採用試験はどんなことをするの?

警察官採用試験 高卒

 

各都道府県により違いはありますが、警察官採用試験は1次試験・2次試験に分かれます。

 

1次試験

教養試験、作文試験、体力測定など

2次試験

面接試験、身体検査、適性検査など

 

1次試験のポイント

教養試験

判断推理や数的処理、資料解釈など普段の学校の授業では馴染みのないものが出題されます。過去問や対策本をいくつか準備して、たくさん問題数をこなすのがポイントです。

体力測定

腕立て、腹筋、立ち幅跳び、シャトルランなど高校の体育の授業や部活でもお馴染みのメニューが並びます。運動部経験者なら特別なトレーニングも必要ないですが、未経験者なら体力作りもやっておきましょう。

 

2次試験のポイント

2次試験は何より面接試験の突破が最重要ポイントになります。高校生は大卒と違い、アルバイトや就職活動の経験が乏しいため緊張してしまいがち。ぶっつけ本番にしないよう、シミュレーションはやっておくべきです。

 

しかし面接は『上手に受け答えできるか』ではなく『警察官としての適性があるか』を見るものです。嘘偽りないあなたの気持ちをぶつけ、人物像を評価してもらいましょう。

 

高卒の警察官採用試験の日程

 

試験の時期は各都道府県により違います。A区分・B区分ともに同じ日程で行う地域もあれば、春〜夏ごろにA区分・夏〜秋ごろにB区分を行う地域もあります。

 

試験日についてはこちらのページ『採用試験の日程・申込方法』か、各都道府県警の採用情報を確認してください。

 

警察官B(V類)の合格倍率はどれくらい?

 

警察官は高卒・大卒ともに人気の職業のため、限られた採用枠に対して大勢の人が応募します。公務員試験全般に言えることですが、合格倍率は高めに推移しています。

 

例:警視庁の警察官合格倍率(平成28年度)

男性

分類

受験者数

合格者数

合格倍率

T類

9502

1816

5.2倍

V類

2559

451

5.7倍

 

女性

分類

受験者数

合格者数

合格倍率

T類

2565

305

8.4倍

V類

813

132

6.2倍

 

「T類よりV類の方が合格しやすい」というイメージを持つ人も多いですが、実際にはどちらも大きな違いはありません。地域によって違いがありますが、全国的には低いところで倍率約2倍、高いところで約10倍にもなります。

 

警察官A(T類)試験との違いは?

警察官採用試験 論文 作文 高卒

 

試験内容に大きな違いはありませんが、1次試験の科目が作文試験か論文試験かの違いがあります。

 

警察官A(大卒)…論文試験

課題となるテーマが出題され、それに対して自分がどのような意見を持っているのかを文章で述べる試験です。

警察官B(高卒)…作文試験

普段の自分の考えや、警察官として自分ができること・心がけたいことを文章にする試験です。

 

作文も論文も一見同じに見えますが、高卒の作文試験の方がテーマが広いため専門知識が無くても書きやすいものとなっています。

 

『高卒区分=簡単』ではない!入念な準備を

警察官 高卒 簡単

 

単純に『高卒区分は大卒区分より簡単』と言い切ることはできません。警察官採用試験は年度により非常に倍率が高くなることがあり、試験や面接では上位の成績を残すことが求められます。

 

  • 現時点での学力に自信がない
  • もっと社会経験を積んでから挑戦したい

 

という人は専門学校で実力を磨いてから警察官を目指すという方法もあります。

 

1〜2年かけて公務員試験の対策を進め、パソコン操作や資格取得も同時にできます。アルバイトにも寛容な学校が多いので、選択肢の一つに検討してみても良いでしょう。

 

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高校中退(中卒)でも警察官になれる?

高卒で警察官になるには 中卒

 

警察官採用試験は、中卒者や高校中退者でも受験することができます。あくまでも試験のレベルが高校卒業程度という意味なので、この場合も受験する区分は警察官B(V類)になります。

 

ただ、合格者の大部分は高卒以上なのも事実です。高校中退の場合は面接でもまず間違いなく突っ込まれる項目なので、よほどやむを得ない事情で中退したのでない限り対策は必要になるでしょう。

 

また中卒・高校中退で気を付けなければいけないのが年齢制限です。上限は各都道府県により違いはありますが、受験時に17歳以上・採用時に18歳以上でないと受験できません。年齢が満たない場合は、来るべき日に備え勉強を重ねてください。

 

高卒認定は必要?

高卒資格ではありませんが、高卒程度の学力を証明する『高卒認定(旧:大検)』という資格があります。警察官になるために必ず必要ということではありませんが、自信を付けたり努力の証明のために取得する人は多いようです。

 

まずは採用試験を突破しよう

いづれにしても、警察官になるにはまず警察採用試験をクリアしなければなりません。倍率も高いですから、試験対策は入念に行っておきましょう。

 

通信講座を利用したり、公務員対策の学校を利用するのも良いでしょう。試験問題については過去問を繰り返し復習します。教養試験は五枝択一式ですが、難易度は低くありません。しっかり対策して臨みましょう!

 

 

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