婦人警官(女性警察官)になるには|男性と試験や仕事に違いは?

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婦人警官(女性警察官)になるには?

婦人警官になるには

 

活躍の場が広がっている婦人警官(女性警察官)。街角で見かける機会も増えましたし、警察24時のようなテレビ番組でもたびたび特集されていますね。

 

警察官の仕事は地域の安全確保だけにとどまらず、

 

  • 事件への対応
  • 犯罪捜査
  • 交通事故の対処
  • 犯人逮捕

 

…など、憧れでありつつも過酷な面もあります。では女性が警察官なるにはどうしたらよいのでしょうか?こちらのページでは、合格までの道のりや採用後の仕事をまとめてみました。

警察官採用試験は男女同じ?

警察採用試験 女性 男性

 

警察官採用のルートは『キャリア警察官』と呼ばれる国家公務員一般職の採用と、『ノンキャリア』と呼ばれる地方公務員としての採用があります。

 

このうち、後者の各都道府県警の警察官になるには、警察官採用試験を突破しなければなりません。これは女性も男性も変わらず、合格者だけが警察官となることができます。

 

採用試験は、

 

  • T類(大学卒程度)
  • U類(短大卒程度)
  • V類(高校卒程度)

 

に分類されます。各都道府県により呼び方は異なる場合がありますが、おおよそ『大卒』か『それ以外』かに分類されていることが多いようです。

 

婦人警官になるための受験資格

 

警察官採用試験では教養試験や論文、適性試験や面接などが行われます。その中に体力に関する試験もあり、女性だからといって免除されることはありません。

 

また女性・男性ともに身体的な受験資格が存在します。女性の場合は

 

  • 身長:おおむね154cm以上
  • 体重:おおむね45kg以上

 

となっています。

 

また性別共通で裸眼視力が両眼とも0.1以上(0.6の場合もあるようです)、矯正視力が両眼ともに1.0以上、色覚が正常であること、聴力が正常であること、体に障害や異常・疾患がないことが合格への最低条件です。

 

『おおむね』という箇所に関しては、多少下回っていても面接や体力テスト、本人の能力などにより合格となるケースはあるようです。

 

婦人警官の採用倍率

 

各都道府県の採用人数は、男女ともにある程度予定が決まっています。

 

警視庁の平成29年度採用予定人数

女性警察官

T類:200名

V類:100名

男性警察官

T類:1260名

V類:440名

 

数字を見てわかる通り、女性が警察官になるには男性よりも狭き門になります。やはり体力的にタフな職業なので、男性警察官の採用割合が多いのが実情です。その分、女性の倍率は高いものとなっています。

 

警視庁の平成29年度【T類】女性合格倍率

年 度

合格者数

倍 率

平成26年度

262人

6.5倍

平成27年度

309人

8.4倍

平成28年度

305人

8.4倍

 

警視庁の平成29年度【V類】女性合格倍率

年 度

合格者数

倍 率

平成26年度

118人

4.0倍

平成27年度

128人

7.0倍

平成28年度

132人

6.2倍

 

学歴は大卒の方が良い?

婦人警官 大卒 学歴

 

婦人警官になるために、大卒である必要はありません。高卒からでも警察官採用試験を突破すれば婦人警官になることができます。科も普通科で問題ありませんし、格闘技や武道の経験も無くて大丈夫です。(ただし採用後に身につけることになります)

 

ただ、実際に婦人警官となってからの昇進スピードでいえば、大卒の方が早いのが現状です。というのも、

 

  • 採用が決まった後の『警察学校』在籍期間は大卒の方が短い
  • 巡査から巡査部長への昇進試験は大卒枠なら早く受けられる

 

など有利な点が多いのです。

 

もちろん、高卒からたたき上げで昇進していく人もいます。経験を積むという意味でも、同い年で高卒と大卒なら4年のキャリアの差が付きますから、一概にどちらが良いとも言えません。

 

 

最終的には本人の努力次第となりますが、現在は英会話や外国語会話が使えることも採用基準の一つになっているようです。自身のスキルを高めるなら大学で学んでおくことも多いでしょう。

 

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婦人警官に体力は必要?

婦人警官 体力 柔道

 

婦人警官というとミニパトでの巡回、子供たちの交通指導…というイメージが強いですよね。一見するとそれほど体力を使わない仕事なんじゃない?と思いがちです。

 

しかし実際にはかなりの体力を必要とします。まず警察学校では

 

  • 柔道
  • 剣道
  • 合気道

 

といった『逮捕術』全般を身につけますし、武器の使用についても訓練を受けます。また日常的にランニングやトレーニングも実施しています。

 

そもそも採用試験に体力テストを実施している都道府県も多いので、婦人警官を目指す人は今のうちから体力づくりをしておきましょう。部活動があるなら運動部で鍛えておくのがおすすめです。

 

婦人警官 警察学校

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婦人警官はどんな仕事をするの?

婦人警官 仕事内容

 

女性・男性にかかわらず、警察官は様々な部署に配置されます。最初は交番勤務からスタートするのがほとんどで、キャリアアップや昇進とともに異動を繰り返し、経験を積んでいきます。

 

女性警察官が配置されやすい部署は

  • 交通課
  • 生活安全課

 

が多いとされています。

 

ここから適性や能力を鑑みて、交通機動隊員に抜擢されたり、刑事課などの部署への配置転換、総務広報など後方支援に回ることもあります。

 

特に女性が被害者となりやすい強行犯係には、女性刑事が必須と言われています。事情聴取や当時の状況を聞くのに、男性相手には話しにくいことを聞けるのは女性ならではと言えるでしょう。

 

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女性警察官の数は増え続けている

 

警察庁・警察白書によれば、毎年1,000人を超える女性警察官が採用されています。そのため警察官全体に占める女性の割合も年々増え続けています。

 

女性警察官の人数と全体に占める割合

年 度

女性の人数

割 合

平成23年度

16,743人

6.5%

平成24年度

17,686人

6.8%

平成25年度

18,719人

7.2%

平成26年度

19,856人

7.7%

平成27年度

20,947人

8.1%

数値参照:警察白書

 

このように毎年1000人ずつのペースで増えています。結婚や諸事情で退職する人を含めても増えているということは、いかに採用数が広がっているかが伺えますね。

 

増える女性幹部

また女性の採用拡大に伴い、幹部クラスの女性警察官も増えています。

 

警部以上の女性警察官の人数

年 度

警部以上の女性警察官

平成23年度

190人

平成24年度

224人

平成25年度

254人

平成26年度

295人

平成27年度

349人

数値参照:警察白書

 

県警における『警部』は、『課長』の役割を果たします。警察官全体の上位7%しかいないと言われていますので、狭き門に女性が増え続けているのは頼もしいデータですね。

 

婦人警官を目指すなら!押さえたいポイント

婦人警官 なる方法

体力作りをしておこう

婦人警官として働くときはもちろんですが、まず警察採用試験での体力テストをパスしなければなりません。バリバリの運動部出身でなくても大丈夫ですが、体力作りは早めに始めておきましょう。

 

仕事の大変さを知っておこう

仕事は楽しいこと・華やかなことばかりではありません。特に警察官は『見たくないもの』『したくないこと』と触れ合う機会も多いものです。ただ単に安定しているからというだけでなく、覚悟をもって警察官を目指してください。

 

試験対策をしておこう

警察採用試験は単純な学校の試験と違い、『判断推理』や『数的処理』など公務員試験独特の問題が出題されます。また、

  • 小論文
  • 面接

の比重も大きく、ただ単に勉強ができるだけでは突破できません。倍率も高いですから、試験対策は入念に行っておきましょう。

 

講座を利用したり、公務員対策の学校を利用するのも良いでしょう。試験問題については過去問を繰り返し復習します。教養試験は五枝択一式ですが、難易度は低くありません。しっかり対策して臨みましょう!

 

 

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