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警察学校って何をするところ?
警察学校は警察官採用試験を突破した人が入る、新人教育のための学校です。
『学校』という名前がついてますが、実際には訓練施設と言った方が良いでしょう。そのため一般の人が入学試験を受けて通う学校とは異なります。
警察学校に入る期間は?
警察学校に在籍する期間は、入学者の学歴によって変わります。
大卒採用者 |
6ヶ月間 |
---|---|
その他の者 |
10ヶ月間 |
このように『大卒』と『短大卒・高卒』に分類されます。基本的に訓練内容は同じですが、法律や各種訓練のカリキュラム時間が大卒の用が短めに設定されています。
ちなみに大卒でも高卒でも、最初の階級は同じ『巡査』からスタートします。初任給は大卒の方が3〜5万円ほど高く、階級を上げるための昇任試験は大卒の方が早く受験資格を得られます。
警察学校は全寮制
警察学校に入学する人は、基本的に寮に入らなければいけません。通学は認められていないことが多いようです。
授業・実技以外の私生活の部分でも、寮生活ならではの決まりごとがあります。特に時間は細かく決められており、就寝・起床時間はもちろんのこと食事の献立や時間、自由時間などもキッチリ決まっています。
部屋は各警察学校により違います。例えば警視庁の警察学校なら個室。他の都道府県の警察学校は個室のところもあれば、寝室のみ個室の学校、1部屋を複数人で供用する学校…など様々です。
基本的に清掃スタッフの方はいませんので、自分たちで清掃します。この『清掃業務』も教官からチェックを受ける項目です。
警察学校で学ぶこと
座学
卒業後すぐに警察署の警察官として職務に就けるよう、法律に関することを学びます。
- 憲法
- 刑法
- 刑事訴訟法
- 行政法
- 民法
など実務に直結した授業を学びます。これまで法律を勉強したことが無い人でも大丈夫なので、大学の法学部を出ていなければならないということはありません。
警察実務
座学と並行して、実際の警察官の仕事を実務形式で訓練します。
- 無線通話
- 交通整理
- パソコン
- 捜査
- 警備
基礎的なことを身につけ、正しいルールに沿った警察実務を行えるようにします。地域の安全を守ることから犯罪捜査まで、一般的にイメージされる『警察官の仕事』を学びます。
術科(武道)
警察官として身につけておかなければならない武道の訓練を行います。殴る・蹴るメインとした格闘技ではなく
- 柔道
- 剣道
- 合気道
などの訓練が行われます。
このほか、抵抗する犯人を制圧して捕まえるための逮捕術、正しい武器の使用方法を身につける拳銃訓練などがあります。
教練
警察官としての集団行動や規律を身につけます。
- 敬礼
- 気を付け
- 行進
- 集団訓練
など、全員で一糸乱れぬ動きを展開する訓練を行います。
一見すると意義がなさそうに見える教練ですが、現場では盾を持った全体行動や部隊内での展開など、全員でピタリと意識を揃える場面が訪れます。
周りとの協調性だけでなく観察眼、忍耐力、体力、任務遂行の意志を磨くための大切な訓練です。
警察学校は『厳しい』『地獄』って聞くけど…
普通の学校と違い、凶悪犯や人命救助を想定した訓練を行う警察学校。そのためどうしても付きまとうイメージは『スパルタ』というものではないでしょうか?
もちろん学校にもよりますが、警察学校が厳しいのは事実のようです。教官や先輩から怒鳴られることは普通の学校より明らかに多く、体育会系の厳しさを感じるかもしれません。
また生活時間の厳しさもスパルタのイメージを定着させている要因の一つでしょう。
警察学校では1日のスケジュールがキッチリ決められており、学校が終わった後も食事・入浴にいたるまで『時間厳守』での行動を強いられます。規律を身につけるための学校ならではと言えます。
6:30 |
起床・朝点呼、朝食、清掃、ランニングなど |
---|---|
8:30〜 |
朝礼、授業 |
12:00頃 |
昼食 |
13:00〜 |
授業 |
17:00頃 |
部活動、自主トレ、夕食・入浴、清掃、夜点呼など |
23:00頃 |
就寝 |
実際にはさらに細かく、分刻みのスケジュールとなっています。
これらの厳しさを乗り越え、精神的にも肉体的にも成長した『一人前の警察官』を目指します。地獄と形容するのはさすがに言い過ぎでしょうが、規律重視の警察官らしい厳しさはあるようです。
クラブ活動でリフレッシュ
あまり知られていませんが、警察学校は課外活動やクラブ活動があります。各都道府県により実施しているものは違いますが、野球やサッカー、卓球、バドミントン、陸上など一般的な学校の運動部と同じもの。
運動部経験者の人にとってはひと時のリフレッシュの時間となるでしょう。また部活動を経験したことが無い人にとっても、寝食を共にする仲間と気分転換できそうです。
部活動は学生のように毎日あるわけではなく、都道府県によりますが週に1〜2回程度。あくまで本来の目的は『一人前の警察官になること』なので、レクリエーション的な位置づけと言えそうです。
警察学校に通ってる間は給料は出る?
警察学校に通い始める段階で、すでに公務員としての『公務』は始まっています。そのため警察学校に通っている間にも通常通り給料は支給されます。ボーナスも支給されます。
ただ、最初は通常の総支給給料から
- 寮費
- 教材代金
などが差し引かれます。そのため手取り額は10万円前後になることもあるようです。
もっとも、警察学校に通っている間は基本的に平日の外出ができません。外出が許可されるは土日のみということも多く、給料をもらえるからと言ってお金を使える環境ではないかもしれませんね。
警察学校の規律・決まりについて
スマホや携帯電話は持ち込みできる?
全寮制の生活となれば不可欠に感じるスマホや携帯電話ですが、警察学校に持ち込むことは可能なのでしょうか?
都道府県によりますが、基本的にもは所持は可能となっていることが多いようです。ただし訓練中はもちろん使用禁止です。また寮に戻ったからといって、食事中や清掃中など規律が求められる場面での使用も禁止となっています。
また当然のことながら、常識の範囲の守秘義務も求められます。寮や訓練の様子をむやみにSNSにアップしたり、機密情報を漏らすような行為は厳禁です!
髪型は決まってるの?
規律を重んじる警察学校、そのため髪型にも規律は求められます。やはりチャラチャラした髪型は許されません。ある意味では『市民の見本である』という姿勢も求められます。
そのため基本的には『短髪』にするよう指導されます。これは規律という点だけでなく、警察業務全般に支障を出さないための指導でもあります。
ただ、多くの人が懸念する『坊主の強制』は無いとされています。警察学校の入学式のニュースなどを見ても、スポーツ刈りや刈り上げなど爽やかな髪型の人が多いですね。
ちなみに女性警察官の場合も、ロングヘアーは短くするよう指導されることが多いようです。後ろで束ねても柔道や逮捕術で組み合う時、長い髪が邪魔になってしまうからです。ボブくらいの長さが好ましいでしょう。
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